2018/11/12 22:15

ずーっとずーっと、かれこれ一年以上探していた、生姜の保存庫が見つかりました。

地盤の硬い山を何メートルも掘った横穴。このへんでは、豪、とか、生姜つぼと言ったりします。

生姜は、実は寒いところと乾燥が苦手。だから、冬の寒さに当たると、痛んで溶けてしまうのです。

毎年、保存庫がない中で何とか保存できないかと、試行錯誤して発泡スチロールに入れたり、毛布で包んだりしたのですが、失敗してたくさんの生姜をだめにしていました。。

少量なら、家の暖かいところに置いておくと翌年まで保存できるのですが、こちら何百キロという量になってくるとそういうわけにもいきません。

そんなわけで、先人は山に穴を掘って生姜を保存していたわけです。生姜のほか、さつまいもや里芋も寒さに弱いので、同じように穴に保存します。

さあ、どんなところ!?と、わたしも話には聞いていたけれど、今回保存庫をお借りできることになって、初めて穴に入ってみました。


入り口からこの奥まで、7メートルくらいでしょうか。ここは小さい方で、大きいところは、20メートルとか、何部屋かに分かれているとか聞きます。

あまりにきれいにアーチ状に掘ってあるので、なんだか隠れキリシタンの教会みたい。奥にマリア様を飾りたい気がしてきますが、だめだめ、生姜を入れるんだから。

中はあったかくて、ほどよい湿気があります。これは、生姜に良いはず!!

穴に入る前は、なんだか怖いと思っていたけど、入ると、案外この暖かさが気持ち良い…。山のお腹に入ってるんだよね。


中から外を覗く。
実はこの穴、おばあさんが若い時に1人でツルハシで掘ったとか!!すごい〜!それからだいぶん長い間使われていなかったのに、中はとてもきれいでした。


入り口がすこし風にさらされて崩れていたので、土砂をかき出しました。あとはドアをつけなければ。居心地がよくてびっくりしたけど、崩れてくることも想定して、長居は無用、ヘルメット着用で安全第一で使わせていただきます!

これで、来年の種の保存と、ひね生姜の販売ができるかな?楽しみです。

ひね生姜って何?というのは、またこんど、、

いまだけ、掘り立て新生姜はこちらから